リーダー=アルファ個体の条件

ホーム> 補講> リーダー=アルファ個体の条件

力の強さは必ずしも必要ではない

アルファ個体の条件とは、必ずしも力が強いことではありません。ま、力が強いに越したことはないでしょうが。
私は小学生の頃、柴系のミックスを飼っていました。私よりも父はもとより、母にもよくなついていましたが、当時の私が不思議に思ったことは、母方の祖母に対する彼(犬)の対応でした。
祖母は隣町で暮らしていましたので、うちにはたまにしか来ません。
にもかかわらず、彼は祖母に対しては実に神妙にふるまうのです。
自分の食事中に私が隣にいると、実に不愉快そうな顔を隠さないのですが、祖母の前だと神妙にご飯を食べる上、その際頭をなでられても嫌な顔ひとつせず、かしこまっていたのでした。
おそらく彼は、ガラス戸越しに、うちの両親の祖母に対する対応を見ていたのではないでしょうか。
両親は祖母を尊敬していましたし、それ相応の対応をしていましたから、犬から見れば、両親以上に敬意を払わねばならない相手に見えていたとしか考えられません。
なにせ、私に対するぞんざいな対応とは比べるべきもないのですから・・・(´・ω・`)。
当時の私の方が祖母よりも体も大きかったし、勿論力も強かったにも関わらず。

統率力と組織力

犬も狼のネオテニーである以上、狼的素質を有していると私は考えています。
ここで、狼王ロボの話を思い出していただきたい。
 ロボは、勿論力も強いのですが、彼のアルファ個体的特質は、何よりも賢いことです。
人間の裏をかいて、獲物を獲得し、群れ全体を安全かつ快適な状態に維持する統率力と組織力、それが彼の本領でしょう。
狼は(犬も)群れで生活する以上、群れ全体がいかに安全に快適に維持されるのかが一番大切なわけです。となると、単に粗暴である=力が強いというだけでは、アルファ個体としての資格を満たすわけにはいかないのです。 

狼も所詮は人間だ

とは言うものの、ロボは最後には人間に捕われてしまいますね。
それというのも、ロボは人間に捕まえられた妻のブランカを助けに(あるいは復讐をしに)単身、人間の元に乗り込んできたからでした。しかも、相当狼狽えていたようです。
男というものは、自分のことなら大抵のことは我慢できるのだけれど、家族や、惚れた女のためなら、かなり無茶なことをやってしまうものです。
狼も所詮は人間だということでしょうか。
いや、男は所詮狼だ・・・ということかな?  

リーダーとしての資質を身につける

話がそれました・・・。

先ほど、リーダーとしての資質は「統率力と組織力」だと申し上げましたが、では具体的にはどうしたらよいのか?

まず「お散歩道2つの基本と3つの技法」のところをよく読んでください。そこが理解できれば、それで充分なのですが、もう少し具体例をあげます。

力は強いに越したことはない

力は強いに越したことはないのです。
が、それには筋力が必要かというと、実はそれほど必要とされません。

生後2~3か月の子であれば、例え大型犬といえども、子供でも制御できます。難しい制御をすることはないのです。また、力ずくで暴力的に従わせる必要もありません。

お腹を上にして、抱っこするだけでいいんです。
ちょっと暴れそうになったら、一瞬だけぎゅっと押さえてください。大切なことは、この時逃がさないことです。「逃げられる」ことを覚えてしまいますから。
で、おとなしくしてる時に放してあげる。
これで充分。
大きくなってから、いきなりやろうとしても相手が中型犬以上のサイズになると難しいので、子犬の時に充分やっておいてください。

足は速いに越したことはない

足も犬より速い方が尊敬されやすい。
とは言え、犬よりも早く走るのはなかなか難しい。たとえ、相手が2~3か月の子犬でも難しいものです。

では、そのために修行が必要かと言うと、勿論、必要ありません(^◇^)
実は、犬との駆けっこに絶対負けないノウハウがあるのです。

まず、犬と一緒に走る。いや、歩いてもいいです。犬が自分を追い越したら、回れ右をして反対方向に走る、または歩く。
そうすると、犬は自動的に飼い主の後ろに回ることになります。つまり先頭を走っているのは、あなただということになるわけです。
で、追い越されたら、また回れ右をする。どうです、常に飼い主が先頭に立つ状況が作り出されます。

え~と、それはズルではないかと思う人もいるかもしれませんが、そういうルールなんだから、ズルではありません。ま、こちらが勝手にルールを作っているわけですが・・・。

ところで、よく、子犬(に限りませんが)とじゃれて遊ぶ時に、犬を追いかける人がいますが、あれはあまり感心できません。
犬に追いかけさせる方がよい。

でも、結局は精神力

でも、結局は精神力です。
まずは、落ち着いていること。あたふたしないこと。
そして、首尾一貫していること。

時々見かけますが、犬にオスワリをさせる時に「オスワリ! オスワリ! オスワリ!」と何回も、しかも高い声で喚いている人がいます。
それではあかん、ということです。
「コマンド(命令語)は1回で」「落ち着いた低い声で」。

「コマンドは1回で」というのは、他の所でも書いていますが、何回もコマンドを連発するというのは、犬に「連発されてから、言うことを聞けばよい」=「最初の方のコマンドは無視してよい」ということを教えているようなものです。あくまで、コマンドは1回で!

あとは、自分の感情のおもむくままに犬を叱ったりしないこと。感情のおもむくままに、褒めたり可愛がったりしないことです。
叱るべき時にタイミングよく叱る。褒めるべき時に、タイミングよく褒める。
可愛がるときは可愛がる。無視すべき時は、無視する。

首尾一貫した態度が、犬から尊敬される態度です。

はい、これであなたも犬のリーダーになれます。大丈夫!
お問い合わせ
Go to Top