おやつの与え方・使い方

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ご褒美について

ご褒美(トリーツ)には、おやつ等の食べ物(クッキーやジャーキー等犬が好んで食べたがるもの)が一般的に使われます。ですが、ご褒美は別に食べ物である必要はありません。お気に入りのおもちゃ等でもいいわけです。
実際、私は食べ物はあまり使いません。

その理由とに使い方について述べます。

まず、私は犬にいわゆる「おやつ」は全く与えません。
「いわゆるおやつ」というのは①人の食べるおやつ ②おやつの時間に食べるおやつ ③おやつとしてのおやつ、の3つです。

①は、お分かりですね、人の食べ物を与えてしまうということです。ケーキとか、お饅頭とか。論外です。肥満や糖尿病などの原因になります。

②は、人のおやつの時間に合わせて、犬にも与えるおやつという意味です。それが犬用のおやつだからいいということにはなりません。
「人が食べているんやから、犬にも何かやらないと可哀そう」という考えが、すでに人と犬との関係の中に無意識に民主主義を持ち込んでいるんですね。
ま、うちの場合、それ以前に私自身がおやつを食べないんですが・・・(^◇^)

③は、自分はおやつは食べないけれど、犬にだけは与えるということです。
可愛がっている犬にだけはおやつを与えるということですね。

以上述べた①②③のようなやり方はしない方がいいのです。


犬にご褒美(トリーツ)としてのおやつは与えるが、いわゆるおやつは与えない。
言い換えると、犬に何かを教える時に補助的に「トリーツ(食べ物を含む)」を使うことはあっても、それ以外の使い方はしない、ということです。

こうすることでメリットが3つあります。
①犬がおやつなしでは言うことをきかない、ということがなくなる。
②犬が人の食べ物を欲しがることがなくなる。
③人と犬との絆が、物質的なものから精神的なものになる。

「犬に精神があるのか?」、そりゃありますよ。

次に、そのやり方。

ご褒美として食べ物を使う場合

1、食べ物(おやつ等)をトリーツとして使う時
①犬が初めて家に来た時
②新しいことに挑戦する時
③難しいことに挑戦する時 

①は、犬と人との間にまだ絆が形成されていません。こういう時、食べ物はトリーツとして有効です。ですが、おもちゃの方がいいという子もいます。
②新しいことに挑戦する時には、食べ物は大きなモチベーションとなりえます。初めてオスワリを教える時、初めて○○を教える時など、ですね。
③その子によって、難しいことは違います。例えば、せっかく犬舎を用意したのに入ってくれないとか。そういう時には、おやつやフードを使います。そこに入れば、いいことがあると覚えてもらうためです。

2、トリーツを与える回数を減らしてゆく
与える回数をだんだんと減らし、代わりに褒める回数を増やすことです。
これによって褒めるだけで、言うことを聞いてくれるようになります。
褒められるのが嬉しいからです。
人と犬の絆が深まってゆきます。

3、親指と中指でつまんで与える。
その際人差し指を立てます。これをやると、徐々に人差し指の合図だけで、こちらの意図を察してくれるようになります。
人差し指の合図だけで座ったり、待ったり、行ってほしい方に行ってくれたり、その他その他。 

量は少なくても構いません。いや、少ない方がいいくらいです。くれぐれも与え過ぎには注意しましょう。

また、その際、使えるトリーツは食べ物だけではありません。本人が気に入っているおもちゃとか、使えるものは何でも使いましょう。 

おやつはやり過ぎてはいけない

例えば、おやつを使って犬をしつける場合、大量に与える必要はありません。少量でいいのです。小型犬ですと、おやつだけでお腹がふくれてしまい、フードの食いつきが悪くなることがあり、それでは必要な栄養補給ができなくなります。
私は、元々あまりおやつを使いませんが、まれに使う時ですら、小指の先ほどのおやつをさらに4つや6つに分けて与えるほどです。ドけちか!

また、毎回、ご褒美をおやつやフードにしていると、食べ物なしでは言うことをきかなくなるケースが出てきます。貰えるのが当然だと、犬が思ってしまうのですね。犬は習慣性の動物なので、毎回毎回貰えると、それが習慣化してしまうわけです。
こういうケースは結構多い。これでは、犬は人の言うことを聞いているのではなく、おやつの言うことを聞いているということになってしまいます。

人差し指を立てる

例えば、オスワリを教える場合、親指と中指でおやつをつまんで、人差し指を立てます。そのまま手を犬の頭の上の方に移動すると、犬はおやつを見上げる形になり、自然にストンと腰をおろしますから、すかさず「スワレ」などの命令語を口にしてからおやつを与えます。

この時、犬がおとなしく坐ってくれればいいのですが、跳びついてくる場合もあります。
その場合は、すっと手を引いて、おやつを取られないようにしてください。ここでおやつを取られてしまうと、オスワリを教えるつもりが、人の手から食べ物を奪うことを教えることになりますから(笑)。
自信のない人は、親指と中指でおやつを持つ代わりに、掌の中におやつを握りこんでください。そうすれば、めったに取られることはありません。
その場合でも、人差し指は立てておくことを薦めます。そうすると、じきに人差し指を立てるだけで犬はオスワリをするようになります。
「わあ、人差し指を立てるだけで座るんだ、凄い!」とか言われることがありますが、実は犬にとっては言葉で言われるよりも、仕草の方が分かりやすいのです。

おやつはやったりやらなかったりする

話が少しそれました。

話を元に戻して。首尾よく犬がオスワリをしたら、おやつを与える。

もう一度やってみましょう。
3回くらい続けてできたら、次はおやつをやらずにただ褒めるだけにする。フードを持っていない方の手で撫でてやってもいいでしょう。
次は、またフードをやる。次は、やらない。次もやらずに、次はやる。というふうにランダムにやったりやらなかったりする。 

実はこのやり方の方が、犬は早く覚えます。「次は貰えるか、次こそ貰えるか」という期待感から、犬の集中力が増すからです。
え~と、この方法は決してずるい方法ではないので、念のため。 

フセもマテも同じ方法で

同じやり方は、フセでもマテでも、その他何にでも応用することができます。

その際、仕草も一緒に教えましょう。人差し指を下に降ろしたらフセとか、てのひらを犬の方に向けたらマテとか、ま、何でもいいんですが。
これをやっておくと、遠くからでも大声を出すことなく、犬に自分の意思を伝えることができます。 
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