獣医の選び方

獣医さんの選び方は、人のお医者さんと同じ①

どんな獣医さんに行ったらいいのか悩む人も多いかと思います。
そこで、ここでは獣医さんの選び方について解説します。ま、例によって独断ですが(^^♪

まず、良い獣医さんとは人のお医者さんと原則的には同じと考えて良いと思います。
第一に、偉そうにしない
例えば「風邪ひいたみたいなんですけど・・・」と言うと「勝手に病名をつけるな! 風邪かどうかは私が診断する!」とか何とか高飛車に言うお医者さん、いますよね。
私、そういう医者にはかかりません。

私の主治医なら「ん、どうした? 風邪か?」とか言いながら、触診をして簡単な検査をおこなった後、「風邪ちゃうで、これ。雑菌による感染症やな」なんて言います。「雑菌て何ですか?」と聞くと、「そら精密検査せなわからん。けど、精密検査したら余分な金かかるしな、今回はひとまずこれ飲んどけ。それであかんかったら、すぐ来い」、てな感じです。

ここで、他にも大事な点は2つ。1つは必ず触診をすること。触診をするお医者さんは、こちらの顔の色や体の動きをも観察しながら、診断をくだしていると考えて間違いありません。

もう1つは無駄な検査をしない、無駄な薬を処方しない。
よくいますよね、検査漬け・薬漬けのお医者さん。
私の主治医は、あまり薬を出しません。薬を出す場合でも、副作用が少なく、その上でよく効く薬を選んでいます。よく効く薬でも、副作用の高いものは避けているようです。

獣医さんの選び方は、人のお医者さんと同じ②

①の「偉そうにしない」ということと連動するのですが、名医は一般に謙虚です。
こちらの質問に対して「そら、ワシにもわからん。ヤブやしな、わはは」などということを平気で言います。自分の腕に自信があるのでしょう。
そして、自分の手に余ること、専門外の事柄に関しては、ちゃんとその道の専門家を紹介してくれます。
例えば「それやったら、京大病院の○○先生」「泌尿器科の・・・」「眼科の・・・」と言いつつ「紹介状、書いたるわ」なんて、軽く紹介状を書いてくれたりします。
決して、患者を囲い込んだりはしません。金儲けのために医者をやっているんではないんですね。

そして患者の話をよく聞いてくれ、質問には丁寧に答えてくれます。これは、口がうまいとかそういうことではありません。訥弁であっても、きちんと答えてくれるということです。

さて、ここまでは人のお医者さんの話ですが、次項からは獣医さんの話になります。

獣医さんの選び方・序

まずは、人のお医者さんと同じであることをもう一度確認してください。

その上で、獣医さんの選び方も、実は人の場合と同じで基本原則は同じなのですが、実際には十人十色だということです。結局のところ、相性が大事なのですが、その前に・・・。

具体的な話をしましょう。
4つの典型を挙げます。
①安いが腕はあまり良くない
②安くて腕が良い
③高いが腕は良い
④高くて腕が悪い

この中で1番悪いのが④の、高くて腕が悪いです。
次項で詳述しましょう。

治療費が高くて腕が悪い獣医の見分け方

これは、ドッグフードのところでも書きましたが、まずは飼い主の評判です。お散歩仲間から獣医さんの評判を聞いてみましょう。

そうすると「どこそこの獣医は高い」とか、「あそこの獣医に犬(猫)を殺された」とかいう話が出てくるはずです。ま、出ないかもしれませんが、私は何度もこの手の話を聞いています。

但し、その際、その内容をよく聞いてみてください。すると単に飼い主の思い込みに過ぎないと思われる場合と、「健康診断に行っただけなのに、医者に『歯石がついていますねえ、ついでに取っておきましょう。何、簡単な手術ですよ』とか言われて、まかせたら『麻酔事故で死んでしまいました、手術代はいりませんから』なんて軽く言われて、亡骸を抱えて泣きながら帰ってきた」というような話になる場合があります。

後者の場合、麻酔事故そのものが問題なのではありません。麻酔事故は、あり得る事態なのです。問題は麻酔事故があり得るということを明確に言わなかったことにあります。歯石如きで死ぬことはありません。でも、歯石は取りたい、そういう時に、両者のメリット・デメリットを必ず両天秤にかけて説明する義務が獣医にもあると私は考えます。

うちの犬猫の主治医なら、そういう場合は、まず飼い主の意向を確認した後、必ず事前に血液検査をし、体温を測るなどしてから、慎重に判断してからでないと手術はしません。

でも、お金儲けを主眼にしている獣医は、まず悪いことは言わなかったり、巧妙に誘導して手術や無駄な検査をやってしまいます。

そういう獣医を見分けるには、まず、評判。次に、派手に宣伝しているところは避ける。構えが妙に立派なところは避ける、獣医をたくさん抱えている病院は避けるなどの方法があります。
獣医をたくさん抱えている所は、経営が上手いのは間違いないですが、一人一人の獣医の腕がバラバラですし、また、開業前の修行中の獣医さんも多い。

先に例に挙げた例では、構えは立派、宣伝も上手く、院長以下たくさんの獣医がいるなどの特徴があり、私が避けていた所ですが、上記の例以外にも様々な事故報告を聞いています。

安くて腕がいい、のか悪いのか?

これも、まずは評判ですね。評判というのは、必ず犬や猫を飼っている人で、そこそこ犬・猫の飼い方に長じている人に越したことはありません。経験の浅い人は、前記のような「立派」な所に行っている人が多いように感じます。

さて、安いので評判の獣医さんで腕の悪い人ということでは、かつては旧日本軍で馬丁さんをやっていて戦後のどさくさで獣医になったなどという逸話も聞きました。ホントかどうかは知りませんよ、そういう話があったのです。そういう方は牛馬には詳しいでしょうが、犬猫には詳しくなかったでしょうねえ。「○○先生のとこで『ついでにワクチン打っとこか』言われて、行きはピンピンしてたのに、帰りは・・・」なんて話を聞いたこともあります。
でも、今はそんな人、もういないでしょうね。

では、どうやって見分けるのか? これ、難しいです。
安くて評判という獣医さんは、一般にお金儲けに興味がないのです。その上で、動物が好きで人が良い、ように思われます。
私もそういう先生、何人か知っています。皆さん、良心的です。腕もよい。

ただ、そのうちの1人の先生は、私がかつて飼っていた猫の癌を見逃しました。その後、他の病院で癌とわかり手術したのですが・・・。手術後1年半後に亡くなりました。まあ、よく頑張ったと思います。
けれども、今になって考えてみると、癌を発見して手術した方が良かったのか、発見せずにそのまま逝かせてしまった方が良かったのか、どうもよくわからないのです。
勿論、手術したことを後悔しているわけではありませんよ。
ただ、こればかりはわからないということなんです。

高ければ良い、というわけではない、ということは前項で説明しましたが、安ければ良いというものでもありません。
そのあたりの最終判断は、あなた自身が行わなければならないのです。

高いが腕はいい

安くて腕がいいのが一番ですが、高いが腕もいいというのも、一つの選択肢ではありましょう。
あなたに経済的余裕があれば、第一選択肢になると思います。

その際、なぜ高いのか? ということが問題になります。
前に述べたように、余分な検査をする、必要以上の薬を出す、むやみに手術をしたがる、等の病院は避けた方が良かろうと思います。

ただ、そういう病院は人の病院と事情は同じですが、一部の人には妙に評判がいいんですね。
つまり「色々と検査をしてくれ、大量の薬を出してくれ、ゴチャゴチャ言わずにすぐ手術してくれるので、ありがたい」と思う人には評判がいいんです。
結構、人が並んでいたりして。
その辺の事情は、行列ができるラーメン屋が旨いとは限らないのと一緒です。

ちなみに、うちの犬猫の主治医は「やや高めだが、腕はいい」です。私は特に高いとは思わないのだけれど「あそこは高い」という人も多いのです。
というのも、例えば春になって犬のフィラリアの薬をもらう段になると、そこでは必ず血液検査をするんですね。「昨年ずっとフィラリアの薬を飲んでたんだから、何を今さら」と思う人には、それは余分な検査であり、高いわけです。
私も「そんな検査なんてしなくても・・・」と思うのだけれど、「でも、一応念のため」と思って検査してもらっているわけです。つまり、セオリー通りなんですね、そこの病院は。
それと、検査機器などの設備が整っています。

質問に対する答えも丁寧だし、リスクもキチンと説明する、その説明も後からのクレームを避けんがためのおざなりのリスク説明ではない。それがわかるから信頼できる、そういうことです。

あと、高いが腕はいいといった場合、特に高い技術を持っているから、という場合がありますね。その腕を見込まれて、全国から難病の患畜がやってくるというようなケースです。
でも、そういう先生はその辺にはめったにいませんから、大丈夫です。
大切なのは、自分の手には負えないとわかったら、躊躇なく、そういう専門医を紹介できるだけの知識と度量を持った主治医です。

結論

明らかに高いところは避けること。
構えが立派すぎ、宣伝が上手いところは要注意。

アンテナを高く張って、情報を集めること。
治療費高めを選ぶか、安めを選ぶかはあなた次第。

結局は、あなたの眼力にかかっているのです。
って、こんな結論しか出ませんが(^^♪

ひとつ言い忘れていました。
飼い主の目の前で診察しない獣医。私なら、そういう獣医は絶対に選びません。密室で何やってるか分らんじゃないですか。

次項、余談ですが、私が選んだ獣医さん。
「そんな選び方もあるんだ」という参考までに・・・。

余談 私が選んだ獣医さん

まずは、近場であまり構えの立派でない獣医さんに行きました。
手始めに、ノミ・ダニの駆除薬をもらいに行きました。
これなら、犬猫にダメージは少ない。
そこで、色々と質問をします。その質問に丁寧に答えてくれれば、それでまずは合格。

そうして、ひとまず信頼できる獣医さんをキープしといた上で、さらに色んな人から情報を得るようにしました。

すると、面白い話が。「飼い主に怒鳴りまくる獣医がいる」と。
「なぜ、こんなになるまで放っておいたんだ!」って、怒りまくるっていうんですね。
(後に、そんなに怒ることはないと分かりましたが。でも、若い頃は怒っていたらしいです)

そりゃ、面白いってんで見に行きました。恐水病(狂犬病)のワクチンを名目に。そこで色々と話をしてみて、気に入った。次に、フィラリアの薬をもらいに行って話をしてみて、そこに決めたんです。

決め手は、雰囲気ですね。雰囲気!
何となく、気が合う。
それから、だんだんと腕もいいことを確認しつつ、現在に至っているというわけです。

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